イクメンと呼ばれたくない男の育児ブログ

育児休職を取得したゲスな男のお話。イクメンという言葉を死語にしたいので思ったことを本音で書いていく。特に男性に読んで欲しい。

男は批判されても育児をしない。だけど嫉妬したら話は別。

 


いったいどうしたら「育児に興味のない男」が育児をするようになるのか。

俺個人の視点はどうやら少数派らしいので、普通の男の視点だけで考えてみた。

 


男を変えるのは批判ではない

 

まず、育児をしない男性に対するママさん達からのコメントは辛辣なものが多い。

 

ツイッターなどでは「うちの旦那は育児なんて何もしない。クズだ。死ね!」みたいな批判がやたらと多い。俺も口が悪いタイプの人間だという自覚はあるんだけど、もうそれどころじゃないレベルでボロクソに言っている。凄い話だよね。数年前は一緒にイチャイチャして教会で永遠の愛を誓い合った仲だろうに。

 

そして恐ろしいのはこのコメントに対して、リツイートやフォボが大量につくこと。ほんと恨まれてるんだなぁと思いつつ、まぁ気持ちは分かる。俺が同じ立場だったら離婚を考えていると思うよ。

 

ただ、この手のコメントは見る度に、本当に嫌な気持ちになる。SNSだけでは満足せず、直接相手を罵ったりしている人も多いと思うけど、これも好きではない。だって子供が聞く可能性があるから。

 

俺は絶対に、子供の前では嫁の悪口は言うまいと思っているよ。たとえ子供がいない場所でもね。どこで本人の耳に入るか分からないし。


子供のころ、親の不仲が本当に嫌で嫌でしょうがなかったんだ。父と母がお互いを罵り合うなんて、子供にとっては悪夢だよ。親同士の罵り合いなんてどう考えても子供にとって何も良い事がない。そんなの、親がすることじゃない。


「そうは言っても文句の一つくらい言いたくなるだろが」

 

そらそうだ。でもさ、もし旦那に育児をして欲しいのなら、本人に対して育児をしない事を批判しても全く効果なんて無いと思うんだ。


経験則だけど、人は「自分が割とどーでもいいと思っている事」については、周囲に批判されても大して気にしない。もし「男が育児なんて」とか考えている男性がいたら、それこそ気を付けた方が良い。

 

車に興味の無い人が「もっと良い車に乗った方が~」と言われても、あるいは、カメラに興味のない人が「スマホのカメラなんてよく使えますね。この最新機種のカメラは~」と言われてもそう。「あらそうですか」とスルーするだけ。

 

奥さん  「たまには育児しろよ!」
旦那さん 「俺は仕事で忙しいんだよ。」

 

こんなもんである。

 

だって興味も関心も無いから。あっても優先度が低い。批判されても関心がないから聞く耳が無い。そもそも、関心があればすでに育児してるでしょ。今、何かと理由を付けて育児をしていない人は、男女問わずに育児に関心がないだけだよ。

 

もし批判だけで本当に人が変われるのなら、世界はもっと良くなっているよ。昔から育児をしない男性への恨みつらみはあると思うけど、もしそれが効果あるのなら、それこそ日本全国で男性が育児してるよ。

 

正直に言うと、もう批判は飽きたよ。そして世の中ちっとも変わらない。もうそんな無駄なことはやめて、別の手段を試してみませんか。

 

例えば、嫉妬とか。

 


そもそも男はチヤホヤされたい

 

人間だれしもそうだけど、誰かに評価して欲しいのだ。

 

男の場合、評価してくれて一番嬉しいの誰かと言えば、大体は異性である。(LGBTも考慮すると、正確には恋愛対象層に評価されたい、なんだけど)

 

当たり前だけど、多くの男は女にモテたい。チヤホヤして欲しい。

 

ちょっと女性にも考えて頂きたい事があって、バブルが弾けてもリーマンショックが来ても、どれだけ不況になっても、日本でキャバクラ業界がまだ生き延びている理由。

 

性風俗はまだ分かる。でもキャバクラだよ?お酒を飲んでちょっと歌って、一方的に話を聞いてもらって、最後に数万払う。もう狂気の沙汰だよ。

 

でもあそこは金さえ払えば、その間はモテるしチヤホヤしてくれる。たったそれだけ。でもたったそれだけなのに、俺たち男は大金を支払うんだよ。その数万円を、奥さんへの花束や贈り物ではなくてキャバクラに使う奴もいる。でも理由がある。

 

理由はシンプル。異性が話を聞いてくれる。異性がチヤホヤしてくれる。たったそれだけ。でもそれが男にとって本当に大切な事なんだ。人によっては、それこそ妻や家族の喜ぶ顔より大事だったりする。

 

もし旦那が育児もせずにキャバクラに通っていたら、きっとチヤホヤが足りなかったんだと疑っても良いと思う。もしも家族の笑顔よりも若い女に囲まれたいだけの男なら、もう見捨ててしまえ。そいつは病気だ。どうにもならん。

 

批判よりも嫉妬こそが男を変える

 

多くの男は「他の男が女性にもてはやされる」って事は認めたくないんだよ。他の男がモテるのはすげー嫌だ。特に自分が惚れた女が他の男を褒めるのは俺も嫌だ。

 

キャバクラやホストクラブでも、もしお店で隣の客だけが延々と褒められてたら間違いなく二度と行かないよね。まぁ金払ってるから当たり前だけど。

 

koimemo.com

 

これを読んでいて、「嫉妬は向上心に繋がる」というのは確かにそうだなぁと共感した。

 

俺もまったく賛成で、まともな人は嫉妬したら頑張るんだ。だって問題解決しないと、ずっとそのまんまだし。よく「女性の相談は共感、男の相談は問題解決」というけど、まさにこれにも当てはまる。(なので別に女性が男性を批判するのは止めない。愚痴は大事なのは賛成。問題は、育児しない男性が変わらないという点)

 

大抵の男は嫉妬したら、向上心が湧いてきて改善しようと努力するのよ。って考えると、育児をしない男を育児のする男を褒め称える事で嫉妬させても何も悪い事なんて無いんだ。きっと多くの人はまともだろうしさ。

 

隣に育児をしない旦那が隣にいるなら、きっとそろそろ愛情も尽きる頃でしょう。だったらさ、万が一にもそんな男が変わってくれるなら、それで良いじゃないか。離婚する前に試しても損はないでしょ。

 

あと少数だろうけど、まともじゃない人もいる。もし旦那や恋人がこの少数派だったら、残念だけど諦めよう。努力せずに捻くれて何もしない人に付き合っても人生損をするだけだよ。

 

頼むから男を嫉妬させてくれ

 

男の嫉妬も中々に深いので、これを有効活用して欲しいんだ。言いたかったのはこれ。

 

もしかしたら「俺、褒められなくて悔しくて夜も眠れない!」とか急にとち狂った事を言って育児に目覚める男性も出てくるかもしれない。きっと怖く感じるでしょう。俺だって怖い。でもそうなれば子供も家庭もハッピーじゃないか。

 

そもそも、女性が男性のルックスについて「あの人、かっこいい!!」とか他の男の前で褒めるのはよく聞くんだけど、育児だと自分の周りでもSNSでも、不思議なことにあまり見かけないんだよ。もうちょっと他の男を褒めても良いと思うんだ。

 

なので、もし育児をしない旦那や男が周りにいたら、女性には「育児している他所の男性」を褒めまくってほしい。それこそ、男が嫉妬するレベルで褒めて欲しい。

 

少なくとも、誰かを批判するよりかは成功率は高いと思うんだよ。

 

男の育児を褒めるなら女の仕事も褒めろ。というか両方褒めろ。

 

育児を褒められて気が付いた酷い実態

俺が育児をしていると「あら抱っこ上手ね」とか「流石だね、手つきが慣れている」など褒められる事が多い。両親や親族、友人や知人からも言われたし、保育園の面接でも言われた。でも妻は、あるいは女性は育児をしても褒められない。俺と同じ事をしているのに褒められない。

 

やはりネットでも、なんで男だけ褒められるんだと思っている人は多い。それどころか、女性は中途半端な育児だとバッシングまでされてしまう。

 

で、改めてこの実態を文章にしてみたら、実に酷いと気が付いた。

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男が育児をしたら褒められる
女が育児をしても褒められない

男は雑な育児をしても褒められる
女は雑な育児をしたら叩かれる
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育児という言葉を家事に置き換えても良い。酷い話には変わらない。

 

俺が育児をしているのを褒めてきた女の友人たちがいる。彼女たちにこの話を伝えると「うわ、ハッとしたわ!」と言われた。誤解のないように捕捉すると、彼女たちも「育児をしない男とかありえないよね~」と口にしているタイプだ。彼女たちですらこのリアクションだ。もうね、先は長いとしか言いようがない。


ちなみに、男の友人からは「いや、そんなもんだろ」と言われた。彼にはどうにも俺が言いたいことが伝わらないので、育児を仕事に、女を男に置き換えて説明してみた。

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女が仕事をしたら褒められる
男が仕事をしても褒められない

女は雑な仕事をしても褒められる
男は雑な仕事をしたら叩かれる
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「女が男と同じ仕事をして、女だけが褒められるなんて不公平だよね。育児の例で伝えたかったのはこういう事よ」と言ったら、ようやく腑に落ちたようで「あ~確かにこれはおかしいわ。うん、酷い話だ。」という素敵な感想が返ってきた。やはり育児を仕事に置き換えて説明すると、男性には色々と伝わりやすいのかもしれない。

 

しかし我が男友達はなんと素直な人間だろうか。きっと結婚詐欺にあうタイプだ。将来が心配だよ。


期待して悪い事はない

さておき、これの本当におかしいのは、片方だけが褒められる点だ。

 

仕事でも育児でも、それが等価値で、かつ男女に差が無いのであれば、片方だけ褒めるのはおかしい。女性が育児をしても褒めないけど、男性が育児をしたら褒めるというのは、男性は育児ができないと思われているからだ。言い換えれば「元々、君には期待していなかったよ」という意味に他ならない。

 

「男が育児をできるとは意外だ!凄いね!」なんて、男性に失礼だろ。

「女が仕事をできるとは意外だ!凄いね!」なんて、女性に失礼だろ。

 

期待されていない、という事は、それが育児であれ仕事であれ、人のモチベーションを下げるだけで、何も良い事がない。

 

会社での風景を想像して欲しい。

 

もし上司から「君には期待していないよ」なんて言われた日には、一気にやる気を無くす。そんな事を同僚や部下に言う奴はまともじゃないだろ。もしかしたら「コンチクショー!!」と発奮するかもしれないが、みんながみんな、そうというわけでもない。

 

もし上司から「この仕事は難易度が高い。でも君には期待している。」と言われたら、まだやる気が湧くんじゃないだろうか。少なくとも、やる気を無くす人はそうそういないはず。

 

期待しても悪いことが無いのであれば、期待すれば良いじゃないかと思うわけで。そっちの方が建設的じゃないか。俺は妻に大きな借りがあると思っていたら育休を取ったけど、もしも出産前に妻から「あなたに育児は期待していない」なんて言われていたら育休を取るかは分からなかったと思う。というかこんな事を思う人がパートナーに育児しろとか仕事しろとか言ったらダメだろ。


お互いに褒めれば良いじゃない

というかさ、お互い褒め合おうぜ。頑張った人を褒めるなんて当たり前の事じゃないか。褒めたら調子に乗るだろとかいう奴がいるけど、どんだけひねくれてんのさ。弟子をゴルフクラブで引っ叩く親方ですら弟子の事は褒めてんぞ。頑張ったのに褒められなかったらやる気を無くすよ。俺たちは修行僧じゃないんだよ。頑張ったら普通は褒めるでしょ。

 

同僚との飲み会ですら「お前、最近、仕事すげー頑張ってるよな」とか男同士で褒め合うのに、女性の育児については、男性は妻を褒めようとしない。これはおかしい。

 

ママ友会などで「田中さん、最近、育児を頑張ってるわね。偉いわ!」と女性同士が褒め合っているかは知らないが、(文章にしてみると、どうにも上から目線だから多分ないんだろうけど) 妻に聞く限りでは、旦那の仕事っぷりを褒める女性は少ないそうだ。上記の流れで仕事と育児を同等だと考えると、やっぱりこれもおかしい。大いにおかしい。

 

ちなみに俺は育休を取ったことで、同僚から褒められた。妻は俺より一足先に復職したので実際の話を聞いてみると、育休を取らずに復職したことについては周りから一切褒められなかったらしい。仕事と育児が等価値だとしたら、これもおかしい。何ひとつ、公平に扱われていないじゃないか。

 

繰り返しになるけど、同じ事をしたのに片方だけが褒められる構図は不公平だ。育児と仕事が本当に等価値なら、育休を取る男性を褒める以上は、復職した女性も褒めるのが筋だろう。

 

男も女も、育児や仕事をしたら褒められる

男も女も、雑な育児や仕事をしたら叩かれる

 

やるべき事をしたら最後は互いを褒め合う。雑なことをしたら怒る。

これが一番、フェアで健全な関係じゃないなかな。 

 

仕事大好きな男は「出産と育児」を「仕事」に置き換えたら考え方が変わったというお話

自分は30代男性のサラリーマンである。そして結構な仕事人間。残業は月100時間超えるのはザラだし、休日出勤だってやる。そんな俺も、子供が生まれてからすぐ育児休職を取っている。半年ほど休む予定でこれを書いている時点で休職2か月が経過。育休を取ると決めた理由は簡単。仕事に例えたら絶対に取るべきだと思ったから。

 

そもそも男が育児休職を取る理由、取らない理由 

育休を取るか否かなんて、こんなの人それぞれだと思うのよ。身も蓋もないけど、家庭の方が大事とか、男女平等主義、世帯所得、キャリア。基準や優先順位なんてなんでも良いよ。個人の生き方なんだから。世間や他人が育休を取った理由なんてあまり関係ない。自分が個人としてどう生きたいかで決めるで良いと思う。ただその生き方や考え方は、結婚する前に相手に伝えるのが筋だとは思うけど。

 

男にとって育児は仕事以下なのか?

ブログやツイッターを見てみると、育児界隈では相当数の女性が男性に対してヘイトを溜め込んでいる。何もしない男性にはそのヘイトを拳に乗せて数発は叩きこんでも良いとは思うわけだが、でも俺も含めて男性側も色々と努力はしているんだよ。それでもまだ多くの自称イクメンやその卵達は女性に恨まれている。(俺はイクメンという言葉が嫌いだが)

 

育児に対する貢献度や理解度が足りないってのが根幹だと思うんだけど、じゃあなぜこんな事になっているのか?個人的には「多くの男は育児を仕事ほどにシリアスに考えていないから」だと思っている。

 

これ、「育児」を家事や家族サービスに置き換えても成立する。

 

家事をしない男が試しに掃除してみたが、まだ汚い。なぜか?仕事ほどにシリアスでもマジでもないから。だって大抵の仕事大好きサラリーマンが社長室や役員の机の掃除とか命令されたら、髪の毛一本残らず徹底的に掃除すると思うよ?

 

家族サービスだってお得意先への接待ゴルフレベルでやったら凄いことになるぞ。早朝に起きるのは当たりまえ。おいしいお店の予約も完備。送迎もするし景品も用意する。なんならサプライズゲストだって呼んじゃう。撮った写真もプリントアウトして翌日にはお礼の連絡と併せて送るよ。

 

じゃあなぜここまでしないのか。だって仕事ほど本気じゃないから。

 

 

試しに出産と育児を「仕事」に置き換えて考えてみた

 

出産と育児は仕事と同じだと考えてみた。この考え方を試してみるとメリットは色々あったけど、大きくは2つ。

 

1.最も慣れ親しんだ仕事に例えて考えるから自分なりに合理的な発想に至りやすい

2.妻を同僚に置き換えるからフェアな関係性が築きやすい 

 

俺の場合、物事をこんな感じに例えてみた。

 

・妻=大事なビジネスパートナー、同僚

・夫婦=共同CEO

・妊娠=お店やサービスなどの商売を始めるまでの準備期間

・出産=開店日、サービス開始日

・育児=実際のサービス運営期間

 

 

これが考え方のベースになったんだけど、言わずもがな、これって夫婦の共同プロジェクトやんけ。で、この仕事に置き換えるって方法で続きを考えてみると「あ、育休は取らなきゃ・・・」という結論に至った。以下が主な理由3つ。

 

1.妻(同僚)とは公平な関係でいるべきだが最初からトンデモナイ借りがある

妊娠と出産って凄いじゃん。だって下手すれば出産前後に死ぬ可能性もあるし、妊娠しても流産や障害があれば母体が悪いと責めてくる人もいる。妊娠中は腰が痛くなり精神も不安定になれば、帝王切開やら会陰切開もある。で、髪も抜ける。(他にもあるけど略)

 

仕事に置き換えると「このプロジェクトは二人一組で取り組みますが特定の一人は下手すれば死にます。あとそいつは開業準備中(妊娠中)は体が重くなり、吐き気を覚えたりと日常生活が辛くなります。開店(出産)までにプロジェクトが中断したり開店後(出産後)になんらかの欠陥が見つかれば周囲からテメーのせいだと異様なバッシングを食らうリスクもあります。開店時(出産時)は体を激痛が襲います。あと一定の確率で腹か性器を切られます。加えて本プロジェクト中は一定の確率で身体や精神を病むし、あと開店後(出産後)はハゲます」となる。

 

こんなふざけた仕事を押し付けられたら中指突き立てて退職するわ。なんだよ腹か性器を切られた挙句にハゲる仕事って。

 

なので、同僚が自分の代わりに命と頭髪を失うリスクを背負ってくれたと想像してほしい。これはもう一生モノの借りだ。

 

俺は妊娠も出産もしていないので最低限、育児(開店後の運営)は多少こちらの負荷が多くてもやったろうと思うのよ。もちろん、出血多量とかで死ぬことは無いからどれだけ育児しても妊娠や出産の代わりになるとは思ってもいない。が、相手に一生モノの貸しがあるってそれもう対等な関係じゃないよ。下手すれば相手が上司だよ。心の中で一生負い目を感じるなんて俺は嫌だよ。

 

2.口も手も金も出すのが筋

共同CEOなので、意見を言うのは当たり前。あと共同CEOに例えたので「俺は資金調達で相棒は運営が役割分担」とか言われるかもしれないけど、上でも書いたように同僚にはデッカイ貸しがあるので資金調達だけすれば良いという発想はおかしい。起業の段階で上下関係があるやん。「資金調達だけする奴」と「開店準備も全て行い、開店日も一人で取り仕切り、あげくにその後の経営運営を行う奴」だと同じ立場じゃないだろ。

 

あと育児(運営)に必要な人員数も実際にやってみないと分からない。これも仕事に例えてみると、俺は初めての開店なので分からない事だらけ。普通に考えたら誰でもまずは一度は現場仕事を経験するでしょ。一人で足りるのか、二人必要なのかは経験してから判断しないとまずいべ。

 

というか、現場仕事をしたことが無い奴と二人三脚で起業や仕事をしたい人なんていないだろ。俺は嫌だよ。あと仕事知らない奴に口出しされたらムカつくじゃん。それにだ、現場を知らない関係者や同僚と組んだらまず失敗するぞ。大枚はたいてせっかく起業したのに失敗したくないじゃん。お前のせいで失敗したとか言われたくないじゃん。

 

という思いもあったので、育児くらいはやってみようと。

 

3.未体験の経験は、人生のどこかで活きるはず

これはもう趣味でもバイトでも仕事でもなんでも同じ。人生どこで何が役に立つか分からない。意識高い系な表現をすれば自分への投資。実際に育児してみると、時間が本当に無いので凄い効率化を考えるようになった。これ、多分いつかサラリーマン生活でも役に立つと思っている。

 

時間があればダラダラ仕事をするのは良い事ではないけど許されるかもしれない。でも育児はこれが許されない。時間が無いから。だから徹底的に合理的になる。時間も金もリソースなので、合理性を追求する。これ、凄い勉強になってるよ。

 

あとね、仕事でもなんでも向上心を無くしたら人間終わりだと思っているのよ。だったらやるでしょ。成長しない奴なんてリストラされるのがオチやん。

 

 

 

仕事大好きな男性同志へ

偉そうな事を言う気はないんだ。文章がクソなのは許しておくれ。最初に書いたけど人の生き方はそれぞれだし、これが正しいなんておこがましい事を言う気もないし、言われたくもない。でもね、妻という人生の同僚が命と心と頭髪を自分の代わりにかけてくれた、と考えたらやっぱり何かしようと思うのですよ。

 

もし「育児休職を取らない理由も無いけど取る理由も無いなぁ」とか「確かに二人の子供だけどさ、育児って女の領分じゃん?」とか考えている男性はぜひ1度くらい、出産と育児を仕事に置き換えて考えてみるのをお勧めしますわ。

 

仕事に置き換えて考えた結果 「俺はやっぱり仕事だわ」と判断するのも有りだ。ただ俺は毎日、上司や取引先の顔を拝むくらいなら妻と子の顔を拝みたいよ。しかも妻も喜んでくれる。もし家族よりも上司や取引先の顔の方が拝みたいという奇特な会社に勤めているなら是非その会社を教えてくれ。いますぐ転職するわ。

妊娠中に妻の満足度を上げる

妊娠中の妻にどう接するか。正直、悩んだ。これまで恋人関係でそれが夫婦関係に変わっただけだったのに、妊娠するとその関係性が変わってしまったから。

 

で、妻に対する接し方をどうするか考えていたんだけど、俺が出した結論は「仕事の関係者≒ステークホルダー」と思う事だった。

 

実際に妊娠中にやった主な事

0. 妻に「お互い後悔しないように、やってほしいことは言葉にして伝えよう」と約束する

1. 妻に「俺に知っておいて欲しい事があれば本を読むなりするから教えて」と伝える

2. 上記を実際に調べ、書き出し、妻に報告する

3. 妻の意見も聞いて、夫婦間で意識のすり合わせを行う

4. 育児休職をとるため、会社に事前ネゴをする

5. 出産後に必要な物を調べ、それらをすべて手配する

6. 妻が食べたいもの、食べた方が良いものを自炊する

7. 加えて掃除や洗濯など家事全般

 

まず0だ。これ本当に大事。以心伝心なんてやめよう。言葉にして伝えないことはトラブルの素だって大人になったらみんな気が付くこと。言った言わないをお互い死ぬまで続けるなんて無駄だしね。

 

で、特に1~4。これ、仕事と同じだよね。妻を上司や取引先に置き換えてもいい。相手の満足度をどうやって上げるかがポイント。俺の目的の一部は産後クライシスの回避だったというのも大きい。

 

5~7は妻じゃなきゃできない事でもないので全てやった。と書くと偉そうに聞こえるけど、理由は単純で「俺は妊娠の苦しみを味わっていないから」に尽きる。

 

あと「やれない事はしなかったけど、やれる事はやった」も大事なポイントだった。妻も俺が苦手な分野は良く理解してくれていて、だったら私がやるから他のことをして、と言われたのは本当に助かった。仕事関係者の許容範囲によってやりやすさが変わるのは家庭も仕事も一緒だなという感想。

 

妊娠中にやらなくても良いのにやったこと

・一人で海外旅行に行く

 

まぁこれは蛇足なんだけど。

 

出産が終わり家族が増えたら自由がなくなるのはバカでも分かることなので、今しか出来ない事は出来る内にやっておいた方が良い。と思ったので実行した。

 

社会人になる前や、結婚する前にも色々とやりたい事はあったんだけど、やりそびれて今でも少し後悔している。そんな経験があったから、未練が残るとそれはストレスになるし、愚痴に変わり、ケンカの種になると思ったのだ。

 

「奥さん、よく許してくれたね」と良く言われるけど、ほんとその通りである。なんと器のでかい嫁か。頭が下がる。でも頭を下げるだけでは生産性が無いので、恩返しじゃないけど、誠心誠意、嫁のために出来ることをしようかな、という心構えがもてた。

 

育児生活を迎える前に「個人がそれぞれ心残りの整理」をするのも、なかなかに大事なことではないかと。

 

更に蛇足だが、妻は「来年あたり、私も一人で海外行ってくる」と言っている。当たりまえだけど当然OKだよ。こっちが認めてもらったんだから、相手にも認めるのが公平だしね。

イクメンって言葉が嫌いでして

よくぞ「イクメン」を叩いてくれた

お笑いコンビ、ハライチの岩井さんが2018年の冒頭から良いこと言ってくれた。

 

「当たり前のことをしているだけ。気持ち悪い言葉、イクメンって」

 

まったくその通りだと思いまして、ちょっと感動してブログを始めた次第です。

 

大体イクメンって言葉があるのに、イクレディーとかイク女とかいう女性を形容する言葉が無いのに違和感があった。そりゃあるわけない。本当に育児を「やって当然」と思っているなら、そんな言葉は誕生しないから。

  

でもイクメンって言葉は必要悪だと思う

一方で、この言葉を支持した女性が多いのも納得はしている。だって日本にいる多くの男性は育児しないもん。俺みたいな適当な男が見てもそう思う。

 

じゃあなんでイクメンなんて言葉が普及したのか、しかもこのフェミが増えてきた時代に。と考えると、結局は「何もしない男を動かすには褒めることが一番効果的」と女性が判断したからなんじゃないかと。

 

とか考えていると、これって勉強や宿題をしない子供に対するアプローチと一緒じゃないか。褒めてやらせるなんて躾に近いぞ。なめられてる可能性が高いから、男性は育児して褒められたら怒っていいと思うぜ。